青森県立高校入試における内申点について

今回は小・中学生の保護者の皆様に青森県立高校の一般選抜における内申点の取扱について簡単ではご説明させて頂きたいと思います。(内申点を何点満点にするか等の詳細は各高校で異なります。詳細は今後中学校でご説明頂けると思いますが、各校の内申点の取り扱いについての詳細は青森県教育委員会のホームページhttps://www.pref.aomori.lg.jp/soshiki/kyoiku/e-gakyo/files/R3motomeruseitozousenbatu.pdf にも載っておりますのでこの機会に是非お子様と一緒にご覧下さい。今回はあくまでも全体に当てはまる最大公約数的な話を簡単にさせて頂きたいと思います。)

まず、入試では一般選抜と特色化選抜の2つの選抜が行われます。

ざっくりご説明すると特色化選抜は国・数・英の比重を大きくして採点する選抜で国・数・英が得意な生徒が合格し易くなる選抜の事です。

優秀な生徒は国・数・英が得意なことが多く、合否のボーダーラインに関係してくるのは一般選抜と考え今回は一般選抜の話をしたいと思います。

多くの高校では全体の過半数の定員が一般選抜に割り振られています。

そして現在の一般選抜では内申点もきっちり数値化され、当日の入試の点数と内申点の点数の合計で合否が決まります。

今回は入試の点数を500点満点、内申点を135点満点、一般選抜と特色化選抜を合わせた全体の定員が240名、その内70%の168名が一般選抜で選抜されるとします。

一般選抜では生徒を第一群、第二群、第三群の順に分け、 第一群の上から順に合格としていきます。

まずはじめに、当日の入試の点数と内申点の点数の両方が一般選抜の定員の100%以内に入っている生徒を第一群に入れ、入試の点数と内申点の合計点が良い順に順位を付けていきます。

次に 当日の入試の点数又は内申点の点数どちらか一方だけが一般選抜の定員の100%以内に入っている生徒を第二群に入れ、入試の点数と内申点の点数の合計点が良い順に順位を付けていきます。

そして最後に 当日の入試の点数と内申点の点数の両方が一般選抜の定員の100%以内に入っていない生徒を第三群に入れ、入試の点数と内申点の点数の合計が良い順に順位を付けていきます。

後は第一群の上から順に定員に達するまで合格者を決めていきます。

これが今の一般選抜の合格者の決め方となります。

ここから何が分かるかと申しますと、内申点が志望校の志願者平均を大きく下回る生徒がそのまま志望校を受験してしまうと第一群に入れない為、本番の点数で上位100%に入る点数を取って第二群に滑り込み、その中で内申点は上位100%に入っているが本番の試験でミスをしてしまい上位100%に入れなかった人達と競う事になります。

つまり内申点の悪い人は一見定員168名の一般選抜を受験している様に思えますが、その実は一般選抜の定員168名から第一群の合格者を除いた人数を定員とする試験を受けているのと同じです。

第一群で大半の合格者が決まってしまうことを考えますと、定員十数名の試験を内申点が良い人より不利な状況で受けているのと同じ事と言えます。

以上の事から内申点は現在の青森県立高校の受験においては合格を決める重要な要素となっております。

内申点は中学3年間毎学期毎に点数化したものを積み重ねて算出されます。

よって内申点を良くするには授業態度、先生のご機嫌取り、毎回の宿題、提出物、小テスト、定期テストなどを1年生の1学期から全力で頑張らなければなりません。

内申点は積み重ねですので3年生の3学期から急に上げることは出来ません。

よって1年生の1学期から既に受験は始まっていると言えます。保護者の皆様方におかれましては内申点の重要性をお子様に意識させ、受験時にお子様の選択肢を広く持って頂けますようご家庭でもご指導頂きますようお願い申し上げます。